培養肉ってどんな技術?

5月20日 日本消費者連盟 テーマ:「培養肉や昆虫食が食卓に~ゲノム編集とフードテック」
講師:天笠啓祐さん(ジャーナリスト)講演を聞いて

#タンパク源 #大豆ミート #3Dプリント #選ぶ基準 

ここがポイント 

  • 環境にいい、フードテック、食品業界の世界観
  • 食品業界以外からの参入も多い

ここイギリス、動物愛護でヴィーガンが増えてます

人口の1.21%60万人がヴィーガンと言われる英国(ヴィーガン協会ウェブサイトより)、コロナ、動物愛護、環境問題、動物性を控えようと考えている人も46%(2022年調査)いるというアンケート結果もあり、近所のさほど大きくないスーパーでも冷蔵や冷凍食品売り場の一列がヴィーガン対応のコーナーを設置するほど、定着しています。

その中に豆乳、豆腐などの昔からある加工品もありますが、

生の肉のようにソーセージやミンチ状になっている肉も売られています。

昆虫食が世界の環境問題と食糧問題を解決する

講師の天笠さんがおっしゃるには、

緑の食料システム戦略は、イノベーションに力が置かれていて、

持続可能、グリーン化、アニマルウェルフェアなどの考えをもとに、食糧生産のイノベーションに力が置かれている。

それは世界機関FAOの昆虫食が世界の環境問題と食料問題を解決する、WHOが植物肉のワークショップを行ったことも大きいといいます。

EUのファームトゥフォーク戦略での代替蛋白質を掲げる

アメリカでは民間企業の商品開発が活発、中国では植物性肉の投資、日本では大豆ミートのJAS企画を作成中だそうです。

世界の代替肉の技術とは?

アメリカのビヨンドミートでは、牛肉の成分を分子レベルで構成要素を解析、構成要素ごとに植物由来の素材に置き換えていくテクニック!かなり化学的ですね〜!

もう一つのアメリカ企業、インポッシブルフーズは、ビルゲイツ財団の投資です。大豆の根粒に含まれる大豆ヘム蛋白質、大豆ヘモグロビンを遺伝子操作された酵母に大豆遺伝子を移植、鉄分豊富な肉のような風味と色を作り出します。(写真は、イギリスのプラントパイオニア者のソーセージ)

イギリスではまだ遺伝子組み換えされた材料の植物肉はありません

ビヨンドバーガーの肉は、まだイギリスには入ってきていません。

2022年5月19日付けのモンド紙には、

すでにチキンコテージ、パブ、スーパーマーケットなどと組んでナゲットやソーセージパティの代替品を秋までに販売すると囁かれています。

イギリスではまだ販売許可が降りていないのですが、

ヘルシー志向、アニマルウェルフェアの意識が高い英国で販売される日は近いのかも知れません。

幹細胞を使った培養肉も入荷する可能性があるそうです。

英国ですでに販売されている

大豆の分子構造を壊し、熱、酸、溶媒で壊し、繊維質のようにみせているもの(TreeHuggerより)

または、動物の筋組織から幹細胞を取り出し、砂糖とミネラルで培養されます。(細胞農業と呼ばれたりする)またはIPS細胞*(ごく少数の因子を導入、培養すると様々な組織や臓器の細胞に分化する)

培養するとどうしても平面になってしまうため3Dプリンター(*_*)活用して立体にする技術はイスラエルのミートテック社や大阪大学の研究にもなっているそうです。

昆虫食

昆虫食は、古代から貴重なタンパク源で、日本でもいなご、ざざむし、蜂の子などを食べる習慣もあります。

ツヤツヤしているチョコレートにかかっているのは、カイガラムシから抽出したセラックという物質で、日常にも消費されています。

肉の消費、生産に水が少なくて済むため、地球環境を救うとも言われています。

昆虫にもゲノム編集技術を用いて、脱皮ホルモンを抑制、新たなコオロギを開発、良品計画のコオロギせんべいにもこのコオロギが使われているそうです。

問題は、こういった生物が自然界に出ることの懸念、大企業が大量生産を目指し、経済拡大を目指しているもので懸念がありますと天笠さんのお話でした。

改めて、『知って、食べる』ことの大切さを感じます。

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