なぜ30年も続いているの?!福島県熱塩加納町から学ぶオーガニック給食

2023年2月1日におこなわれたアーカイブです。

福島県喜多方市熱塩加納町(旧熱塩加納村)では地元産の特別栽培米や有機野菜を使った学校給食が30年前から続いています。
さらに、地場産農作物80%(全国平均は26%令和元年農水省データより)その野菜や米は地場産「有機」や「特別栽培」農作物です。
この熱塩加納町の有機給食はどのように実現しているのでしょうか?

今回勉強会のために、熱塩加納町学校給食共同調理場へ足を運び見学・取材をしてきてくださったのは、元栄養教諭であり現在は、管理栄養士養成大学准教授の亀田明美先生です。
亀田先生の給食現場での経験もふまえながら熱塩加納町の有機給食がどのように築かれて続いてきたのか?
を現場の生の声を交えながらお話いただきます。

子どもたちのための給食の実現

熱塩加納町では、子どもたちに安全で美味しいものを食べてもらいたいという地元の大人たちの想いがきっかけで、特別栽培⽶で完全⽶飯給⾷を実施しています。
パン食を辞め、地元産特別栽培の「ひめさゆり米」を使用するまでには困難がありました。
それでも、子どもたちに米飯給食を提供したいと地元の方が努力して探ってきた道は、他の地域がお手本にできるヒントが詰まっています。

福島が誇る⽇本⼀の学校給⾷の取り組みを学び、他の地域でも有機給食を実現できる一助にしませんか?
今回の勉強会は6つの視点からヒントを探ります

①特別栽培⽶で完全⽶飯給⾷
②地元有機農家さんの集まりによる有機野菜
③こだわりの伝統調味料
④冷凍加工食品を使わない⼿作りのデザート
⑤環境への配慮
⑥塗の⾷器へのこだわり

亀田明美先生のプロフィール
栃木県出身 福島県在住 女子栄養大学卒業後、管理栄養士を取得。
学校の管理栄養士(学校栄養職員)として栃木、福島県内の小中学校・施設など6カ所に勤務。 平成19年、福島県でスタートした栄養教諭第1期生として食育を推進。
平成23年、福島大学大学院人間発達文化研究科にて修士号を取得。
平成25年4月より郡山女子大学に勤務。
給食の仕事に携わっていた立場とは別の視点で、「子どもたちの命を育む学校給食の重要性」について考えるようになり、「福島の子どもたちが、安全で質の高い学校給食を食べられるよう支援していこう!福島の学校給食を良くしていくことで、福島の食を良くしていこう!」と、ふくしまこどもの学校給⾷を考える会を立ち上げて活動をスタートしました。

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