食品ロス:子供たちの給食の残りを地域住民が購入する(フランス)

#フランス #まちづくり #残渣 #飢餓をゼロに 

From Mika Endo

ここがポイント 

  • 給食でどうしても出てしまう残渣、住民が購入できる仕組み
  • 学校のロス対策

食品ロス:子供たちの給食の残りを地域住民が購入する(フランス)

フランス西部、マイエンヌ県にある人口約890人ほどのコングリエ(Congrier)という町では、食品

ロスを減らすために、給食の残りを住民が購入できるというシステムが出来ました。

この町の給食は、5km程離れたルナゼ(Renasé)という町の給食センターで調理されています。 コングリエで給食を利用する子どもは約50名程ですが、時には調理された給食の20~50%がお 皿にも盛られずに残され、重さにして4~5キロの食事がごみ箱に捨てられていました。 それも、去年役場で研修をした研修生が意欲的に調べて分かったことです。

この状況を何とかしたいと思ったコングリエの町長さんは、コングリエに唯一ある商店と契約を し、2020年9月から、給食の残りを売る拠点としました。

商店は、法律により、給食の残りを無料で配布することはできないので、その給食にかかった食 材費で売ることにし、よって1食が1~2€で売られることになりました。

今では、朝からこの給食の残りを購入したいと予約しにくる住民がたくさんいるそうで、商店を経 営するエリザさんによると「食べ物を無駄にしたくないという気持ちと、この値段だから気軽に購 入してくれるのだと思う。」、なかでも地域のお年寄りがよく利用してくれるそうです。

また、学校サイドも食品ロス対策を始めていて、給食を利用する場合はその日の朝に登録しても らう(フランスの給食は登録制で、全員が利用するわけではありません。)、高学年の生徒には自 分で食べられるだけよそってもらい、お皿に盛った分は必ず食べる、といったルールを設けまし た。

2020年9月に始まったシステムですが、9月の終わりには町中に知れ渡り、毎日売り切れだと言 います。

À Congrier, les habitants peuvent manger les restes de la cantine scolaire (francebleu.fr)