木村ー黒田純子先生

こどもの成長に何が影響するの?

2023年4月8日開催の勉強会です。

こちらは、2023年4月8日のアーカイブです。

今回の講座では、身近な化学物質がこどもの成長・発達に影響を与えているという根拠を示すデータとともに、学校給食と日常生活を例に、木村-黒田純子先生にお話しをしていただきました。


子どものためによく使うプラスチックの食器や厨房器具、
給食のための白衣のこと、
食材のこと、
なぜ有機食材を子どもたちに食べさせるべきなのか?
など給食に関連したトピックをお話いただきました。


総合的に、説明を加えていただきながらとてもわかり易い内容で
たくさんの方に聞いていただきたい内容です。


化学物質は日常の中に

野菜を育てるために農薬や除草剤を使う場合があります。

工業的食品は、原材料を加工や保存しやすく、また食味を良くする目的で、添加物を加えることが多く、その他にも食器類には、プラスチック容器、衣類、洗濯、手洗い、調理器具…私たちの生活に、化学物質があります。

木村-黒田純子先生は、化学物質が子どもの成長・発達に影響を与えていると明らかにしています。


化学物質は子どもの成長・発達にどのように関係しているのでしょうか?

ADHD、ASD、LD…一度は耳にしたことがあるかもしれません。

これらは発達障害の一種です。

発達障害とは、生まれつきの脳機能の発達の偏りによる障害です。

近年子どもの発達障害が増えているというデータがあります。

発達障害は、得意・不得意の特性と、その人が過ごす環境や周囲の人との関わりのミスマッチから、社会生活に困難が発生します。

発達障害は外見からは分かりにくく、その症状や困りごとは十人十色です。

では、どうすればこのような化学物質の影響を少なくできるでしょうか?

子どもの食器によく使われるプラスチック類のPEN樹脂やポリプロピレン、その中でも温度に影響を受けにくい素材や扱い方を伺います。

今回の勉強会は、どのような食べ物や生活を選ぶか木村-黒田純子先生にお伺いし、子どもたちが心身ともに健康に育つためにヒントを得ることができる勉強会です。

木村-黒田純子先生プロフィール

東京都生まれ。

1975年お茶の水女子大学理学部生物学科卒業、1977年同大学院修士課程を修了。

1977年〜東京都神経科学総合研究所、微生物学研究室、研究職員。1997年同研究所、脳構造研究部門主任を経て、発生形態研究部門、主任。2011年、同研究所の統合に伴い公益財団法人・東京都医学総合研究所、脳発達・神経再生研究分野、神経再生研究室、研究員。2013年〜2017年、同研究所、こどもの脳プロジェクト、研究員。

1984年、東京大学にて医学博士号取得。

現在、環境脳神経科学情報センター副代表

研究テーマ:環境化学物質による人体影響(とくに脳発達への影響)、生態影響

著書:『発達障害の原因と発症メカニズム 脳神経科学からみた予防、治療・療育の可能性』河出書房新社、2014年、黒田洋一郎と共著


木村−黒田純子先生からのコメント

人間はこれまで利便性を追求してきた結果、膨大な合成化学物質に囲まれています。

合成化学物質のなかには、あとから毒性や有害性がわかったものもあり、感受性の高い成長期の子どもへの影響が懸念されています。

どんな有害化学物質が子どもの成長に影響するのか、それを防ぐにはどうしたらいいのか、脳の発達を中心にお話しさせて頂きます。

是非ご参加ください。

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