フェアトレードって何?②

フランス国内にも広がるフェアトレード

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From Mika Endo

ここがポイント 

  • フェアトレードって何?
  • 農家への正しい報酬とは?
オーガニック給食
フェアトレードって何?①バナナの値段
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フランス国内にも広がるフェアトレード

前回は、バナナの値段を例にフェアトレードのお話をしました。 これは、北の先進国と南の発展途上国の間の取引が公正に行われるように、バナナやコーヒー 豆、チョコレートといった主に食料品を中心に特定の機関が認証を行うことです。

これにより、生産者が適切な報酬を得られるだけでなく、社会的、環境面にも配慮されるようにな ります。

フランスでのフェアトレード商品の売り上げは、去年、なんと12%も伸びました フランスの独立した公正取引の団体の調査によると、 消費者が、自分の消費するものが環境や世界の不平等に与える影響をより意識するようになっ た、集約農業と人々の健康や環境リスクのつながりが情報として得やすくなった、 というコメントを出しています。

さて、このフェアトレード、今ではフランス国内の農業も支えようという動きが出ています。 フランスの農家の1/3が、月収350€以下というデータがあります。 たくさんのNGO団体がラテンアメリカ、アジア、アフリカといった国の生活に困窮した農家を支え ていますが、フランス国内の農家も同じように支えてあげたい、という思いから、フランスのフェア トレード認証団体は、国内の農家さんにも適切な報酬が行くように、国内の認証システムも立ち 上げました。

この認証は、加工品にも適応されますが、その場合には原材料の85%以上がフェアトレード認証 されたものに限ります。例えば、南の国から来たカカオと北の国でできた乳製品をあわせて作っ たチョコレートのお菓子も、それぞれの材料がフェアトレード認証を受けていて、85%を超えてい ればフェアトレードとして認証されます。

この写真は、以前私が買った豆腐のパッケージです。オレンジで囲んであるのはフェアトレードと オーガニックの認証マークです。 黄色の文章は、「材料はオーガニック農法で生産されたものです。大豆は遺伝子組み換えの無 い、フランス産のもので、フェアトレードのコントロールを受けたものです。」 という記述があります。

この認証は、生産現場だけでなく、パッケージングされるまでの生産過程も、持続可能

また、この認証は、生産現場だけでなく、パッケージングされるまでの生産過程も、持続可能で、

責任ある方法かコントロールされるのもいいところです。 間もなく、フランスのジェール県では、フランス初のオーガニック&フェアトレードのチョコレート工 場も開業されるそうです。

オーガニックに加え、フェアトレード、フランスではまた様々な動きが出てくる気がします。またこち らでお知らせしますね!

参照:Commerce équitable : Des producteurs français bientôt labellisés - Marché de Rungis (rungisinternational.com)